2008年10月8日水曜日

素晴らしき非常識

mixiニュースより、2題。

映画「BALLAD-名もなき恋のうた-」(来年9月公開)は、2002年4月20日に
劇場公開された 『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』 の実写化だそう。
監督は『三丁目の夕日』をVFXで仕上げた山崎貴氏。

SMAPの草薙剛と、新垣結衣の競演が話題だそうだ。
どちらも嫌いではないし、どちらかと言えば好感を持っている俳優だ。

しかし、気になったのは、スポーツニッポンの記事にある以下の部分。

原案はアニメだけど感動できてすごくストーリーがいい


アニメ「だけど」

アニメーション(アニメ)は感動できないし、ストーリーも良くない
という偏見に基づいているように見えるのは、私の思考が既にバイアスが掛かって
いるからなのだろうか。

本作(クレヨンしんちゃん)は、テレビ番組で「最も見せたくない」という称号が
与えられた過去があるだけに、未見の人にしてみれば、「そのようなもの」としか
認識されないだろう。

敢えて「食わず嫌い」と表現するが、様々な社会背景によって、本作を未見のまま
「下品なアニメ」としてしか認識しないのは、大きな誤りである。
本作は、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞、第57回毎日映画コンクール・アニメーション映画賞
など多数の受賞をしている。
多くの未見の方々のために、内容は記さないが、ネット上に散見する評価を観て驚くかもしれない。
ハリウッドの娯楽一辺倒の「大作」よりも深い「映画」であるといえよう。
「アニメだから」「子ども向けだから」との考えを捨てて、一見して戴くことを強くお薦めする
作品の一つである。
また、本作は「クレヨンしんちゃん」映画第10作であるが、この前の
第9作「 映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」(2001年公開)
も稀代の名作である。
機会が在れば併せて、ご覧になることをお薦めしたい。

映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦


映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲




ノーベル物理学賞 日本人3氏

2002年の小柴・田中両氏に続き、6年ぶりだそうだが、今回の受賞は35年前の研究について
ということがまた驚きであった。
数学が苦手で、宇宙物理学若しくは地球物理学を断念した身である故、ニュースで伝えられる概要で
しか推察できないが、基本粒子のクォークには既存の3種以外に3世代6種類以上が
存在するという仮説を発表し、以降の素粒子研究に大きく貢献したという。

先日放映のドラマ「ガリレオ エピソードΦ」で、物理学専攻の学生湯川学を、同級生は
「変人ガリレオ」と呼んでいるとの描写があったが、「変人」とは、通説や通念に固執することなく
新しい観点や柔軟な思考を持つ人たちを指し、蔑称でなく敬称として用いられたのではないかと考えている。

「アニメだから」という偏見や、「クォークは3種類しか存在しない」という事実のみに固執していたなら、
それ以上の進歩はない。
ブレイクスルーは、「変人」の考えによって成し遂げられる。
自由な思考が未来を想像する手段なのだろうと思った今日のニュース2題だった。



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